こんにちは、saiです。
転職活動をしているといろいろな場面で「転職理由」を聞かれたりします。
例えば、転職活動での面接はもちろん、今の職場を退職するときですら転職理由を聞かれたりします。
こういった場面でテキトーな嘘を言ってその場をやり過ごすこともできるけど、本当にこれでいいのか?と悩んでいる人は結構多いのではないでしょうか?
ただ、一方で「本当の転職理由」を言っても嘘っぽく聞こえてしまう現象も実はあったりします。
今の職場から退職する場面であれば、特に気にしなくてもいいかなと思いますが、面接時に「嘘っぽいなぁ」「少し信用できないかも…」と思われてしまったら転職活動もなかなかうまくいかないかなと。
と言うことで本日の記事では「あなたの転職理由が嘘っぽく聞こえてしまう理由とその改善策」を解説していこうと思います。
転職理由を本音を言うと引かれそうだし、建前を言うと嘘くさくなると悩んでいる人は最後まで読んでみてください。
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ちなみにこの記事を読んでいる人はこちらの「30代、40代の転職は本当に地獄なのか?サラリーマンブログをやっている僕が実体験をもとに今の時代の転職について解説します」も参考にしています。
是非この機会にどうぞ。

あなたの転職理由はどうして嘘っぽく聞こえてしまうのか?

転職理由を伝えるときに「嘘っぽく」聞こえてしまうのはどうしてなのか?
その理由について先に結論からお伝えしますが、これは本人の誠実さというより「情報量」と「理想と現実の飛躍」が原因かなって思っています。
どういうことか、順番に説明していきます。
情報量が少ないと嘘っぽく聞こえる
退職理由を話したときに嘘っぽく聞こえてしまう原因に「情報量が少ない」という原因があります。
例えば退職理由を聞かれたときに「キャリアアップがしたかった」とか「英語を使った仕事に付きたかった」とかがあるとします。
しかしこういったあまりにも情報量が少ない退職理由は、誰にでも当てはまりそうな表現に聞こえてしまい結果的に「本当にそう考えてるの?」「取ってつけたような理由だなぁ…」と疑われるわけですね。
要はテンプレ回答のように聞こえてしまうんです。
なので、たとえこれらの理由が本当だとしても、聞いてる側は嘘っぽく聞こえてしまう原因はこれです。
もう一つは理想と現実の間に「飛躍」がある
あなたの退職理由が嘘っぽく聞こえてしまう原因にもう一つ「理想と現実の間の飛躍」があります。
例えば、「飲食店で働いていましたが、急に英語を使いたくなったので貿易関係の仕事に転職したいです」みたいなものですね。
こういった転職理由を否定するつもりがあるわけではないです。
ただ聞いている側からすると「なぜ?!」「急にどうした?!」ってツッコミたくなるのがここで言っている「理想と現実の間の飛躍」のイメージですね。
これはかなりわかりやすくした例ですが、こういったことを言っている求職者の人は割と多かったりするのが実際のところ。
なので突拍子もなく「○○がやりたくて前職を辞めました」みたいな人「こいつ大丈夫か?」と思われがちなので要注意ですね。
結局のところ嘘っぽさをなくすためには「日々の積み重ね」が大事
結局のところ人間が相手の言葉を信用するのって「その人の裏側が見えた時」なんですよね。
これは皆さんもこれまでの経験でなんとなくわかるはず。
例えば、、、
- 毎日、家族の介護をしながら出社していた先輩が、ふとした雑談でその苦労を話してくれた時
- 普段は無口な同僚が、実は夜間大学に通いながら資格の勉強もしていたと知った時
人が言っていることを信用できるのってこういう「裏側を知れた瞬間」なんですよね。
実はこれって面接官も同じなんですよね。
表面上はどんなに立派な言葉を並べても、そこに「その人らしい背景」や「行動の積み重ね」がにじみ出ていないと、どうしても薄っぺらく見えてしまう。
だからこそ、「嘘っぽく聞こえない転職理由」を語るには、普段から行動や考えを積み上げておくことがなによりも大事なんです。
なんでもいいから自分の背景を一緒に語ろう
今回のテーマであるあなたの転職理由が嘘っぽく聞こえてしまうってことに当てはめると、「突拍子もない言葉よりも日々の行動ができているか?」というところですね。
要は自分の背景を語ろう、ということ。
- 「英語を使った仕事に就きたいから、1年以上、毎日英語の勉強を欠かしていない」
- 「やっぱり地元に帰って働きたいから、半年前から地元の知人と会って情報収集している」
こんなのはほんの一例ですが、こういった準備や努力の痕跡があるだけであなたの退職理由はより一層重みが増すはず。
ただ、そうは言ってもみんながみんなこういった理由で退職するわけでもなかったりするのが現実。
次の章では実際によくある「嘘っぽく聞こえる転職理由」をどう言い換えるべきか?について例文付きで解説していきます。
【転職理由別】あなたの転職理由が嘘っぽくならないための改善案
転職理由が嘘っぽく聞こえてしまう原因については前述の通りですが、一方で「こんな立派な理由で転職したいわけじゃないしなぁ」「本音のところはあまり言いたくないなぁ」と転職理由をあまり正直に答えたくないって人は結構多いのではないでしょうか?
おそらく、こういった人の退職理由が嘘っぽく聞こえてしまいがちなのは「本音を隠して無難にまとめようとしすぎ」というところかなと。
こういった人は伝え方を少し工夫するだけでリアルで納得感のある退職理由になりますから安心してください。
今回解説するよくある嘘っぽい退職理由はこちらの4つ
よくある嘘っぽい退職理由
- 職場環境がブラックだった系
- キャリアアップ系
- 本音系
- 家庭や健康上の理由系
よくある嘘っぽい退職理由ですね。
これをどう言い換えたら嘘っぽくなくなるのか?
順番に解説していきます。
その1:職場環境がブラックだった系
職場環境がブラックだった系の退職理由は一番多いかもしれないってぐらい多いです。
ただ、ブラックだったことをストレートに伝えたところで愚痴のように聞こえてしまうこともあるのでかなり注意が必要。
なので次のような改善をしてみることをオススメします。
改善案
- NG例:
「残業が多くて、休日出勤もあって…とにかくブラックだったんです」
- OK例:
「現職では業務効率や業務配分に課題があり、日常的に月60時間以上の残業が発生していました。自分の成長や成果に時間を使える環境に移りたいと考えるようになりました。」
こんなイメージで前職の単なる愚痴で終わらせるのではなく、課題を自分なりに分析し解決していける姿勢を見せるのは大事じゃないかなと。
その2:キャリアアップ系
キャリアアップ系は既に前の章で解説していますが、突拍子もないことを言っても嘘っぽく聞こえてしまうのはオチ…。
やはりキャリアップ系には日々の努力を一緒に語ることで説得力が格段に跳ね上がります。
なので次のような改善をしてみることをオススメします。
改善案
- NG例:
「英語を使って働きたいと思っていて」
- OK例:
「前職の業務で海外製の機器マニュアルを読む機会があり、英語に触れる中で「もっと英語が使えるような仕事をしてみたい」と具体的に考えるようになりました。そのため現在では毎日英語の勉強に取り組みTOEICでは650点を取得することができ、さらに業務レベルの英語を習得できるよう学習を続けています。」
きっかけ→日々の努力→結果の流れがあると、退職理由の嘘っぽさが一気に消えるのでおすすめです。
その3:本音系
たかが転職理由だけど、本当はみんなもこんな小細工なんてせず転職理由ぐらい本音で話したいって思っている人はいるはず。
僕が転職活動していたときもそうでした。
ただ、実際の転職活動では本音で話した時点でアウトになる確率が一気に跳ね上がる気がしています。
皆さんも転職活動中の本音には気を付けて、こちらの改善案を参考にしてみてください。
改善案
- NG例:
「家から近い職場が良いなと思って」
- OK例:
「これまで往復で3時間近くかけて通院していたのですが、その時間を自己研鑽や家族との時間に充てたいと感じるようになりました。」
その4:家庭や健康上の理由系
家庭や健康上の理由で前職を退職せざるを得なかったって人は割といたりします。
ただ言い方によっては相手に誤解を与えてしまい、かえってマイナスなイメージを持たれてしまうこともあります。
これは最悪です。
もし、伝え方に不安があるって人はこちらの改善案を参考にしてみてもいいと思います。
改善案
- NG例:
「親の介護があって…」
「体調を崩してしまって…」
- OK例:
「親の介護が必要になったため、実家の近くで働ける環境を探しています。業務への影響が出ないよう勤務時間やサポート体制の調整をしながら両立できるように計画しています。」
【伝え方が重要】あなたの転職理由が嘘っぽく聞こえなくなる方法とは?
前の章では嘘っぽくならない退職理由として「何を」言うべきかを解説してきました。
ただ、何を伝えるべきかを知ったところで、伝え方をミスっていたら結局のところ嘘っぽく聞こえてしまうのが退職理由だったりします。
ということで、最後に退職理由は「どう伝えるべきか?」についてを解説していきます。
これであなたの転職理由もリアルで納得感のあるものになるはず。
どれも難しいことじゃないから再現性は高いはず。
伝え方その1:話す順序に気を付ける
何事も話す順序というものは重要だったりすることはみなさんもご存じのはず。
これは面接でももちろん同じです。
多くの人がいきなり「英語を使いたいです」とか「残業が多くて」と理由から話し始めがちですが、これでは動機が浅く聞こえてしまう。
じゃあ説得力のある話し方ってどんな話し方?ってなりますが、結論として説得力がある話し方って言うのは、あなたの話にちゃんと「背景」があって、その中で何を「感じ取り」、それに対して「どう動いたか」がセットで語られているときです。
どういうことか?
具体例をもとに見ていきましょう。
話す順序の具体例
例えば次のように「英語を使いたい」と言うことを伝える場面ですが、
現職では海外製品の導入サポートを担当しており、英文マニュアルや英文メールに日常的に触れていました。
その中で「もっと英語が使えるようになりたい」と感じ、現在はTOEIC学習に取り組んでいます。
この流れを使うだけで、同じ内容でも「本気で考えてる人」感がグッと出ます。
「何を感じ取ったか?」の部分では、現状を改善する方法=英語のような具体的なエピソードなどがあると更によくなると思います。
伝え方その2:「未来の話」で締めくくる
退職理由を話しているとどうしてもネガティブな話になっていく傾向が多いです。
特に「前職がブラックだった系」や「家族や健康上の理由系」の話題では特にその傾向が強かったりします。
ネガティブな話題はなぜNGなのか?
これの何がいけないのか?
理由はシンプルで、実は面接で一番嫌がられるのは「過去の不満ばかり語って終わる人」だから。
実際、面接で「前職がいかにブラックだったかを説明される」「家族の愚痴を延々と聞かされる」みたいな経験は採用面接をしたことがある人は割と経験しているはずじゃないかなと。
ネガティブな話をするだけではなかなか合格もできるわけもなく…。
だからどんなにネガティブな転職理由であっても、最後はできるだけ「転職を通じて、どんな未来を実現したいか」のような明るくポジティブな雰囲気を伝えていく努力をしましょう。
具体例
- 前職がブラックだった系
- 前職は残業が月80時間を超える状態が続いていましたが、転職を機に、時間的にも精神的にも余裕を持って働ける環境で、自分の強みを活かしたいと考えています。
- 家族・健康上の理由系
- 家族の介護をきっかけに退職しましたが、今後は在宅勤務やフレックス制度のある環境で、長く働けるキャリアを築いていきたいと思っています。
- 本音系
- 地元に戻ることを決めたのは家族との時間を大切にしたいと思ったからです。
地元でもこれまで培った営業スキルを活かし、地域密着型のビジネスに貢献できるような働き方を目指しています。
- 地元に戻ることを決めたのは家族との時間を大切にしたいと思ったからです。
未来志向の人は、「信じたくなる」のが人間です。
退職理由がネガティブあっても、「その経験をどう前向きに捉えて、どんな未来を目指しているのか」まで語れる人は、面接官の印象もガラリと変わります。
ポイントは、「ブラックだったから辞めたい」ではなく、「その経験を通じて、次はこう働きたい」と未来に視点を置いて話を締めくくることで、単なる愚痴ではなく「前向きな決意」として伝わります。
伝え方を変えれば、本音は武器になる
転職理由は、言い方次第で「嘘っぽい」にも「共感される」にもなります。
・「背景→気づき→行動」の流れ
・未来を語ってポジティブに締める
この2つを意識することで、どんな本音も“伝わる理由”に変えられるはずです。
面接で実践できなければ意味がない…
こういったテクニックは面接のときにちゃんと使えて初めて効果を発揮します。
ただ、これをすぐに面接で実践できる人はごく稀じゃないかなと。
それに面接って慣れている人でもやっぱり緊張するのは当たり前ですからね。
話すのが苦手って人であれば、なおさらこういった手法を使って上手くやりこなすにはやはり練習が必要。
しかも、独学だけでやるにはどうしても限界がある。
客観的なアドバイスをもらいながら実践を重ねられる環境があると、上達のスピードは段違いです。
僕が実際に活用してよかった転職エージェントを、こちらでまとめています。

【嘘で盛るのは…】あなたの転職理由が嘘っぽく聞こえてしまう理由のまとめ

それでは最後に本日の記事のおさらいをしておきましょう。
本日の記事のおさらい
- 転職理由が嘘っぽく聞こえてしまう理由
- 情報量が少ない
- 話が飛躍している
- 結局のところ「日々の積み重ね」が大事
- 転職理由が嘘っぽく聞こえなくなる改善案
- 退職理由を4つに分けて解説済み
- 退職理由はどうやって伝えるといいのか?
- 話す順番
- 未来の話で締めくくる
でしたね。
転職を独学で進めていくには限界がある…
おそらくこの記事にたどり着いている人のほとんどが転職を希望している人のはず。
僕も転職活動を経験していますが、まず物理的に時間を確保するのが無理でしたね。
仕事をやりながらいくつもの企業を調べて応募して、、、と素人がいくら頑張っても見つけられる企業なんてそんなに多くはないし、その中から年収が上がって、定時に退社できて、なおかつハラスメントもない完璧な超ホワイト職場に入るなんて言うのは土台無理な話…。
かといってテキトーに転職活動をして今の悩みが解決されなかったらはっきり言って転職の意味がないです。
だから僕は一人で探すのをやめた
だから僕は理想の職場を一人で探すのをあきらめました。
上記の通り時間的にも情報的にも限界がある…。
そんな中で転職活動を成功させるにはやっぱりプロの力を借りるのが一番効率的だと考えたからです。
僕が実際に使ってみて「ここは使ってよかった」と思えたエージェントについては、別の記事でまとめています。
自分に合った転職先をちゃんと見つけたい人は、よければ参考にしてみてください。
