
「転職したいなぁ……。
でも、今自分が辞めたら、人手不足で迷惑をかけてしまいそう。
罪悪感が半端ない……。
だけど、ずっとこのまま働き続けるのも、正直しんどい……どうすればいいんだろう?」
こうした葛藤、抱えたことはありませんか?
本日の記事ではこんなふうに「辞めたいけど辞められない」と悩んでいる人に向けて、転職と罪悪感の関係についてを僕の経験を交えながらお話ししていきます。
転職しようとすると、なぜか罪悪感が湧いてくる…
転職を考えている人の多くは、「今、自分が辞めたら職場が回らなくなるんじゃ……」という不安や、「誰かに迷惑をかけるかもしれない」という申し訳なさ、いわゆる罪悪感を感じたことがあるって人が多いと思います。
実際、僕も同じでした。
特に人手不足の職場では、転職を申し出ること自体がまるで「裏切り」のように感じてしまい、罪悪感に苛まれてしまうという人も、少なくないはずです。
「今辞めるなんて、無責任なんじゃないか」
「同僚に迷惑をかけたらどうしよう」
ただ、こんなふうに自分を責めながら、何カ月も悩み続けていると、結果として退職のタイミングを逃してしまうし、なんなら体調を崩してしまうこともあります。
ということで本日の記事では「転職したいけど罪悪感で転職できない…」って人のために、罪悪感を乗り切る方法はもちろん、転職者平均年齢を見ながら「辞め時」の見極め方を解説していきます。
【転職=罪悪感】「人手不足の職場で自分だけ辞めていいの?」と思ってしまうあなたへ
先に結論から言うと、「転職する罪悪感」は、真面目で責任感の強い人ほど感じてしまうものです。
要はあなたが「まっとうな人間だから」こそ「転職する罪悪感」が生まれてしまうというだけの話。
「これ以上同僚に負担をかけたくない…」
「自分が抜けたら、現場が回らなくなるんじゃないか…」
「勝手に辞めたと思われたらどうしよう…」
こうした罪悪感を抱くのは、「まっとうな人間」である証拠です。
あなたが誰かのことを思いやれる人だからこそ、感じてしまうものなんです。
罪悪感で人生の歩みを止めない方が良い
しかし、罪悪感だけで自分の人生を止めてしまうのはかなりもったいない、と僕は思います。
本来、転職みたいな「人生の新たな一歩」ってめちゃくちゃ喜ばしいことです。
なので、上記のように考え込んでしまう人は罪悪感がただの足かせにしかなっていないということ。
要するに、「その足かせを無理に背負い続ける必要はない」ということです。
少しずつでも、自分の人生を歩み出していいんです。
僕の同僚も一番ヤバいときに辞めていった
人手不足の職場から誰かが辞めたとしても、多くの場合はちゃんと回るようにできていたりします。
なぜなら、上司が新たな人を配置したり、別部署から人を借りたり、何とかして穴を埋めるのが会社であり、これこそが組織を運営するということだからです。
僕が聞いた同僚の話
ちなみにこれは僕の同僚の話ですが、通常10人ほどで回す現場を5人で回していた時期がありました。
「こんな状況はやっぱりおかしい」と同僚が常々僕に話していました。
そんなよくある愚痴を言いつつ日々が流れていきましたが、ある日突然──
「もう限界です」
と言い残して、ある日ふっと転職していきました。
その知らせを聞いたとき、正直「このタイミングで!?」と現場のメンバーは動揺したそうです。
もちろん最初の1か月ほどは残されたメンバーも大変だったそうですが、同僚の転職から3か月も経つ頃には、普通に現場が回っていたとのこと。
これ、けっこうどこの職場でも普通に起きてることなんですよね。
最初は混乱しても、結局はなんとかなってしまうものなんです。
なので──
「自分がいないと職場が回らない」
こんなふうに思ってしまうのは、真面目で責任感のあるあなただからこそですが、この考え方は一旦辞めた方が良い。
実際には、その思い込みがあなたを人生を縛っているだけかもしれません。
このことに気付けるだけでも、おそらく罪悪感から多少解放されるはず。
あなたが辞めても職場は問題ない
あなたが辞めたとしても、職場はちゃんと回ります。
残された人たちは、案外すぐに「今の人数でやっていく方法」を見つけていくからです。
加えて言うなら、転職して少し時間が経てば、あなた自身「あの罪悪感は何だったんだろう」と何に悩んでいたかも忘れてしまうはずです。
それくらい、環境が変わると気持ちも自然と前を向いていきます。
だからまずは、“罪悪感に縛られる今日”を、ここで終わりにしてみませんか?
そこから、あなたの人生は少しずつ、動き出していくはずです。
それでもまだ悩んでいるなら…
それでももしあなたが今「転職すべきか、まだ早いのか…」と悩んでいるなら、次に知っておくべきは「転職の適齢期」についてかもしれないです。
転職のタイミングは意外と重要。
転職のタイミングを間違えないことで、あなたの選択はもっと後悔のないものになるはずです。
「もう30代だから…」は完全な思い込みです【転職者の平均年齢は35歳】



「もう僕も30代中盤になってきたなぁ…。
本当は転職したい気持ちはあるけれど、人手不足の職場を辞めるのも罪悪感があるし、それに年齢的にもう遅い気がするなぁ…」
そんなふうに不安を感じていませんか?
ですが、安心してください。
実は、今あなたが感じている「この年齢」は、世の中的には“ちょうど普通”です。
転職の平均年齢は35歳
転職サイトであるリクルートエージェントの調査(2023下期、2024年下期)によると、リクルートエージェントを利用して転職先が決まった転職者の平均年齢は「35歳」です。
この調査を詳しく見てみると、転職成功者が一番多いのが25~29歳。次いで30~34歳。
幅広い年齢で転職成功者が出ていることから、平均が35歳になっているということですね。
つまり、30代でも転職している人は多いし、企業からの需要もまだまだ高いということです。
もしあなたが「もう30代中盤に差し掛かってきた…。今さら転職って遅いかな…」と感じているなら、それは完全に「思い込み」です。
30代中盤での転職は全然アリ!!
転職成功者の平均年齢を見て「自分もちょうどこのくらい」と感じた方も多いのではないでしょうか?
データからも分かる通り「30代で転職するのって実際にはごく当たり前」のことなんです。
むしろ、企業が即戦力として30代を求めている証拠とも言えるでしょう。
なぜなら、そもそも30代以上のニーズがなければもっと平均年齢が下がっているはずですから。
「平均は35歳」でも、33歳で動いた僕は「ちょっと遅いかも」と焦った
ちなみに僕自身が直近で転職を考えたのは33歳のときでした。
転職活動をしていた当時は「この年齢で転職活動って遅いのかな…」とかなり焦っていたのを覚えています。
でも、いざ動いてみると──
「30代前半は一番動きやすいですよ」
という声を、転職エージェントからかなり聞き、割とその気になっていました。
当時の結果については別記事で紹介しているのでそちらをどうぞ。
つまり何が言いたいかって言うと──、
今の時代、転職において“年齢”は大きな壁ではなくなってきているということです。
なので、年齢で転職を諦めるのは本当にもったいない時代かなと。
「罪悪感で動けない」はモッタイナイ!
正直、僕が最初に転職したときも、あなたと同じように、「職場の人に迷惑がかかるかも」とか「今さら転職なんて…」という罪悪感でなかなか動けませんでした。
もちろん、あなたが感じている「職場に迷惑がかかるかもしれない…」という思いは、とても優しい気持ちです。
でもその優しさで、あなた自身の人生を止めてしまっているとしたら──
それって、少しもったいないと思いませんか?
それにいざ一歩踏み出してみると、転職市場は思った以上にポジティブに受け入れてくれたりします。
だから、「今」は全然遅くない。むしろ30代の転職は最適。
だからこそあなたが今感じている「年齢の壁」や「罪悪感」は、実はあなたの中だけにある「思い込み」かもしれません。
そしてその思い込みを超えて行動すれば、30代という年齢は、「ある程度企業から必要とされる年齢」であり、「選択肢がまだまだある時期」だと気づけるはずです。
もしあなたが「今の年齢で転職ってどうなんだろう?」と悩んでいるなら、その悩みはまったく特別なものではありません。
むしろ今は、あなたが思っている以上に「ちょうど良いタイミング」だったりします。
あなたの人生を決めるのは、他の誰でもない「あなた自身」です。
30代は、転職市場でもまだまだ「選ばれる世代」です。
罪悪感ではなく、「これからどう生きたいか」で一歩を踏み出してみてください。
「辞める=裏切り」じゃない。逆に、残り続ける方が危ないこともある
罪悪感ではなく、「これからどう生きたいか」で一歩を踏み出してみてください。
と皆さんにお伝えしましたが、人手不足の職場からの転職を考えるとどうしても「裏切り者になってしまうのでは…」という罪悪感はやっぱりわいてきてしまいますよね。
でも、考えてみてください。
これは本当に「裏切り」なのでしょうか?
結論から言うと、辞めること=裏切りではありません。
むしろ、自分の心と体を無視してまで「無理を続けること」の方が、後々もっと大きな代償を払うことになりかねません。
人手不足の職場で無理をして、体調を崩してからでは遅い
これは僕自身ではなく、職場で実際に起きたことなんですが、人手不足の現場で誰よりも責任感が強かった同僚が、ある日、突然職場に来なくなった、なんてことがありました。
普段から「俺が抜けたらこの現場は回らない」「だけどもう俺は限界」みたいなことを言っていた人だけに、まさに限界まで頑張りすぎていたんだと思います。
もっと早く、彼のSOSに耳を傾けるべきだったとこの時は強く後悔しました。
「真面目な人」から壊れていく、人手不足の職場のリアル
人手不足の現場では、「無理をしてしまう人」が一番損をします。
なぜなら、そういう人が穴を埋めようと頑張りすぎて、限界がきたときには代わりがいない状態になってしまうからです。
そして──
無理をして壊れて辞める → さらに人手不足が悪化する → また誰かが無理をする…
という悪循環に。
真面目な人ほど辞めづらく、壊れやすい。
それが、人手不足の現場の残酷な構造です。
「逃げる」のではなく、「選択する」
職場に罪悪感を感じて辞められないあなたは、本当に優しい人だと思います。
でも、あなたが「辞める」という決断をするのは、「逃げ」ではありません。
それは、「自分の人生を選び取る行動」です。
限界まで頑張ったあなたが、自分の未来のために転職という選択をする。
その姿勢こそ、本当に責任ある行動だと僕は思います。
辞めることは、後ろ向きじゃない。未来の自分への投資です
転職に踏み出すことは、怖いです。
でも、人手不足や職場の空気、周囲への罪悪感に流されて、「なんとなく今のまま」で時間だけが過ぎる方が、もっと怖くないですか?
あなたが転職を考えるのは、より良い未来を選ぼうとしているから。
それは、誰かを裏切ることじゃありません。
むしろ、これ以上自分を裏切らないための行動です。
罪悪感よりも、「これからどう生きたいか」。
その問いに正直に向き合ったあなたなら、きっと大丈夫なはずです。
人手不足の職場からの転職で罪悪感を感じるあなたへ。30代でも大丈夫な理由と対処法のまとめ


「転職する=いますぐ辞める」というイメージがあるかもしれませんが、実際にはそんなに焦らなくて大丈夫です。
最近では、「ゆる転職」なんて言葉も聞かれるようになってきました。
自分の市場価値を把握しつつ、今すぐ辞めるつもりはないけれど「いい話があれば動いてみよう」くらいのスタンスです。
「今すぐじゃなくていい」からこそ気持ちがラクになれる
人手不足の職場で、いっぱいいっぱいの状態で転職活動をしてもあまりいい結果は得られない、と僕は思っています。
なぜなら、そんな精神状態では「より良い職場に転職しよう」という考えよりも「とりあえずこの職場から離脱したい」という考え方が優先されがちだから。
そうなると、結果的にまた同じように人手不足の職場になって転職したいけど罪悪感で──
のような負のループに陥ってしまうことが多いんですよね。
これは良くない。
だからこそ、今の職場で困っている人はもちろん、今の職場で困っていない人でもまずは上記で挙げた通り「ゆる転職」のスタンスで「情報収集だけでもしてみよう」と転職エージェントぐらいには登録してみた方が良いかなって思うんです。
逃げ道があるだけで、罪悪感よりも安心感のほうが勝ってきます
ここまで読んでくださったあなたなら、もう気づいているかもしれません。
転職って、「誰かを裏切る行為」ではなく、「自分の人生を守る選択肢のひとつ」なんです。
だからいちいち律儀に罪悪感に苛まれる必要もないかなって思います。
そしてその選択肢は、「いざという時に使うもの」でも全然かまわないと思います。
心に余裕ができると、焦らず落ち着いて今の職場や転職先を見極められるようになります。
これは、僕自身が情報収集を始めてみて感じた大きな変化でした。
僕が実際に使った転職サービス
少し蛇足かもですが、僕が相談してみて良かったと思えたのは以下の転職サービスです。
- 【リクルートエージェント】
- 求人数が多いから今すぐ転職したいって人からとりあえず情報収集から始めたいって人まですべての人におすすめです。
- 【ビズリーチ】
- 職務経歴を登録しておくだけで企業のスカウトが届くので、忙しくて転職活動に時間を割けない人におすすめです。
- 【リクナビネクスト】
- 「今すぐ転職しなくてもいいかな」「市場価値の確認のため」みたいな人は、ここで転職市場観を養っておけば、いざって時に損しないと思います。
- 【オープンワーク】
- 気になる企業が見つかったら、次は企業の”内側”を確認したほうがかなりの確率で失敗を防げます。そんな人には必須ツールです。
- 【退職代行モームリ
】- 罪悪感でどうしても自分から「辞めたい」と言い出せない…そんな人には心強い味方になります。
※いずれも無料で登録できるので、気になるものがあればとりあえず登録だけしておいても損はしないはず。
「まだ何も決まってない」あなたにこそ、知ってほしい
これまで何度もお伝えしてきましたが、たとえ今すぐに転職を決めるつもりがなくても、「情報を持っているだけ」で心はずいぶん軽くなります。
もしもあなたが──
「今の職場がしんどいけど、罪悪感があって動けない…」
「転職って自分にできるのかな…」
と悩んでいるなら、まずは一度、誰かに話を聞いてもらうだけでもいいと思います。
罪悪感を抱えて動けないままでいるより、「動ける準備」だけでもしておくほうが、自分を守ることにつながります。
それが、「自分を守る選択肢」を持つための最初の一歩になるはずです。
小さな一歩でも、自分の未来を変えるきっかけになります。
焦らず、でも自分のことをちゃんと考えてあげてくださいね。
ゆる転職についてはこちらの記事も参考になるはず

